近年、「食の安心・安全」が叫ばれ、いかに安全な食材か、またいかに安心して食する事ができるかが消費者の方々の重要なファクターとなりつつあります。
生産者の立場として、より多くの方に、農業環境に優れたこの赤井川村で生産した安全の食材を食べて頂く方法はないか、また、食べて頂けるお客様が安心して食べられる様、誰が作ったのかが分かる方法はないのかを日々模索して参りました。 その答えが、生産から販売までを一括して行う「6次産業化」です。

6次産業化とは、1次産業者である農林漁業者自らが、2次産業(商品の製造・加工)・3次産業(小売り・販売)までを一括して行う取組みや仕組みを言います。生産者が販売までを一括して行うことにより、トレーサビリティの確保、すなわち「顔の見える生産者」として、消費者の皆様に直接お礼を言える仕組みと言えます。

平成23年度は6次産業化への取組みの第1歩として、麺類の製造・販売のノウハウを持つ、製麺業の札幌製麺との農商工連携型の共同開発プロジェクトを立ち上げ、年末の年越し蕎麦の商品化を目指したソバの生産を行いました。
ソバの品種を選定する段階から打ち合わせを重ね、安心して食べて頂けるよう無農薬でのソバの栽培、製粉ではより風味を生かすために石臼で挽きました。そして、札幌製麺のこれまでの業務実績が培った全国2,000軒以上にもなる小売店・業務店への販路を最大限に活用したマーケティング戦略。すでにその中の何件ものお客様からこのプロジェクトの賛同のお声をいただいており、確かな手ごたえを感じてる次第でございます。
 
私達が農業を営むにあたって、近隣の農家の皆様、その他地元の多くの方々に日々助けて頂いております。先に挙げた6次産業化への取組みも、地域の皆様のお力添えが無ければ、スタートラインに立つことすらできなったのではないでしょうか。
そんな地域の皆様のためにも、新たな商品開発を進め、地域の特産品を作りたい。特産品を作り、6次産業化の取組みの中で広げた販路を生かして、地域の活性化、休耕田の活用や雇用の促進などのお手伝いを、ささやかながらさせていただきたいと考えております。